初心者でも分かるアロマオイル|ローズ・オットーの効果・効能
初心者でも分かるローズ・オットーの効果・効能
気品あふれる甘く優雅な香り♪
ローズ・オットーはバラの中でも原種に近く、特に芳醇な香りを持つダマスクローズという品種のバラを水蒸気蒸留して採った精油を指します。ブルガリア・モロッコ・トルコ・イラン産などがありますが、中でもブルガリア産のものが最高品質と言われています。日が昇るにつれて花の芳香が少なくなる性質があるため早朝に摘んで24時間以内に蒸留するなど手間がかかり、3500~4000kgものバラの花びらから1リットル程の精油しか採取できないと言われるほど採油量も低いため、かなり高価な精油です。伝統的に愛の象徴として親しまれてきたローズは中世ヨーロッパでは「不老長寿の妙薬」「若返りの薬」と呼ばれ、貴族たちが若々しい肌を保つために愛用していたと言われています。クレオパトラも愛した香りとしても有名で、「香りの女王」とも称される気品あふれる甘く濃厚かつ優雅な香りです♪ローズ・オットーの精油は高価なため、偽和されたものも多く出回っているのが現状です。低温(約10℃以下)で凝固する特徴があるため、冷蔵庫に入れても固まらない場合は精油原料が偽和されたりアルコールで希釈されたものであると考えられ、本来の素晴らしい効能は期待できないので注意が必要です。
なお、ローズの精油には「ローズ・アブソリュート」というものもあり、こちらの方がやや安価です。同じバラから採れる精油ですが採油方法に違いがあるため、香りが大きく異なります。(ローズ・アブソリュートの方が華やかでよりバラらしい印象です)作用は似てはいますが抽出される成分に違いがあるため、スキンケアやトリートメント、アロマバスなど肌に使う場合にはローズ・オットーの方がよりおすすめです。
ローズ・オットーの効果・効能
*心*
~リラックス効果~
ローズ・オットーの香りには緊張や不安・ショックを和らげたり、抑うつや悲観・嫉妬などの感情を和らげて安定させる効果があると言われています。同時に心を優しく包み込んで落ち込んだ気分をゆっくりと癒し、気分を明るく高揚させて多幸感をもたらす働きがあるとも言われています。その他、催淫作用があるとも言われており、ムーディーな雰囲気を演出するのにも役立ちます。ぐっすりと眠りたい時にもおすすめの精油です。
*身体*
~ホルモンバランスの調整など~
ローズ・オットーの香りは脳の下垂体や視床下部を刺激すると言われており、ホルモンバランスを整えて生理周期を正常化したり、子宮を強壮する働きがあると言われています。生理痛や更年期障害の症状など女性特有の症状の緩和にも役立ちます。そのほか、血液浄化や免疫強化、消化器系の活性化や肝臓と脾臓を強くする効果があるとも言われており、二日酔いや花粉症のケアにもおすすめの精油です。
*美容*
~肌のエイジング、傷跡のケアに~
ローズ・オットーの精油は毛細血管を強化して肌に弾力や潤いを与え、若々しい肌を保つ効果があると言われています。特に老化が気になる肌・乾燥肌におすすめの精油です。肌細胞の生まれ変わりを促進する効果があるとも言われているので、シミやシワ・傷跡が気になる肌のケアにも役立ちます。
ローズ・オットー使用の際の注意事項
☑香りがかなり強いので、少量ずつ使用するようにしてください。
☑妊娠初期の使用は控えましょう。
ローズ・オットーとブレンドするのにオススメの精油
・柑橘系
オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、メリッサ、レモン
・フローラル系
イランイラン、カモミール、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー
・樹木系
サンダルウッド、シダーウッド、パチュリー、ベンゾイン
・ハーブ、スパイス系
クラリセージ