初心者でも分かるアロマオイル｜ネロリの効果・効能
初心者でも分かるネロリの効果・効能
苦みと甘さのある、繊細で優雅な香り♪
ネロリは、モロッコ・チュニジア・エジプト・スペイン・コモロ・ポルトガルなどで栽培される、樹齢20年以上のビターオレンジの木に咲く直径2.5ｃｍほどの白く可愛らしい花から抽出される精油です。強い芳香を持つネロリの花は純潔の象徴とも言われ、花嫁の髪飾りとして使われてきたという素敵な伝統があります。ネロリという名前は、17世紀にイタリアのネロラ公国の公妃アンナ・マリアが好んで愛用し、皮手袋の香りづけにネロリの精油を使っていたのをパリの社交界に紹介した事に由来すると言われています。柑橘系のさわやかさの中に苦みやオレンジの甘さが混ざったような、やや複雑で繊細・優雅な花の香りです♪高級化粧品や香水の香りづけによく利用されています。栽培するのにとても時間のかかる植物で木１本分の花から採れる精油の量がとても少ない事から、ネロリの精油は10mlで15.000～20.000円ほどと大変高価なため、少量（1~3mlなど）での購入が可能なメーカーも多いようです。スイートオレンジの花からも精油が採れますが、ビターオレンジから抽出された「ネロリ・ビガラード油」が最高級とされています。精油を水蒸気蒸留して採る時に一緒に採れる芳香蒸留水（フローラルウォーター）はオレンジウォーターやネロリウォーターと呼ばれ、化粧水ベースとして自然派スキンケアを好む人たちに愛用されています。
ネロリの効果・効能
＊心＊
～リラックスとイライラの改善に～
ネロリの香りは脳内のセロトニンの分泌を促すと言われており、気分を深くリラックスさせて精神的なショックを和らげるのに役立ちます。ヒステリーを起こしたり強いショックを受けた後などの、極端に興奮した神経を鎮めて精神的に安定させるのに使うのもよいでしょう。ホルモンの変化による情緒不安定さを緩和するとも言われているので、月経前緊張症（PMS）や更年期障害、妊娠中などのイライラ・涙もろさの改善にも効果が期待できます。思春期の子供特有のイライラにもおすすめです。
＊身体＊
～メンタルから来る様々な不調に～
ネロリの香りは交感神経を鎮めて鎮静化させると言われており、消化不良や吐き気・胃痛・食欲不振・下痢や便秘など精神的なものから来る消化器関連の不調を始め、ストレスによる発汗・口の渇き・動悸や頻脈など様々な不快症状を緩和する効果が期待できます。不眠や神経痛、頭痛やあくびの抑制にも役立つとされているので、辛い症状を感じた時はティッシュに数滴落とすなど手軽な芳香浴を試してみるとよいでしょう。催淫作用があるとも言われおり、冷感症やインポテンツの症状に効果が期待できます。ムーディーな雰囲気を演出したい時にアロマランプなどの芳香器でお部屋に香らせるのもおすすめです。
＊美容＊
～アンチエイジングが気になる肌に～
ネロリの精油は新しい肌の新陳代謝を促進して肌を穏やかに引き締め、肌弾力を回復すると言われています。シミやそばかす・ニキビ跡などの色素沈着を改善したりシワやたるみなど肌の老化を予防する効果が期待できるので、高級なアンチエイジング系の化粧品によく配合されています。皮膚を柔らかくして弾力を増す効果があるとも言われているので、妊娠線を防止するクリームやオイルにもよくネロリの精油が使われています。
ネロリ使用の際の注意事項
☑香りが強いので、少量ずつ使用するようにしてください。
☑副交感神経に働きかけると言われているため、車の運転や機械の操作をはじめとする集中力を必要とする場面での使用は避けましょう。
ネロリとブレンドするのにオススメの精油
・柑橘系
オレンジ、ベルガモット、レモン、マンダリン、ライム
・フローラル系
ジャスミン、イランイラン、ラベンダー、ローズ、カモミール、パルマローザ、ゼラニウム
・樹木、樹脂、オリエンタル系
サイプレス、シダーウッド、サンダルウッド、ベンゾイン、パチュリ、プチグレン
・ハーブ、スパイス系
コリアンダー、メリッサ、レモングラス、ローズマリー
