初心者でも分かるアロマオイル|カモミールジャーマンの効果・効能
初心者でも分かるカモミールジャーマンの効果・効能
ほのかな甘さ+濃厚で芳醇なハーブ調の香り♪
カモミールジャーマンは20~50cmほどの高さに育つ1年草で、繁殖力が強くこぼれ種で育ちます。「カモミール」の語源は「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語だと言われており、日本では「カミツレ」でおなじみのハーブです。安眠にいいハーブティーとしてよく知られており、古代エジプトでは熱病や神経に関わる病気の治療に、ヨーロッパでも古くから消化器系や婦人科系の民間薬として使用されるなど古くから民間療法に使われてきた歴史があります。エジプト・ハンガリー・ドイツ・フランスなどで採れる花を水蒸気蒸留して採る精油は、蒸留する事でカマズレンという成分が増すため深い青色をしています。よく「りんごのような香り」と紹介されていますが、実際はりんごを思わせる甘さはほのかでスパイシーかつ濃厚で芳醇な香りが勝り、ややえぐみのあるような独特の薬草に似たハーブ調の香りです♪
カモミールには他に「カモミールローマン」もありますが、ハーブティーとして飲む場合にはカモミールローマンに比べて苦みがなく、フルーティーなので飲みやすいという特徴があります。精油は一般的に肌のケアにはカモミールジャーマンが、心のケアにはカモミールローマンが使われる事が多いようです。いずれも採油量が低いため、高価な精油です。
カモミールジャーマンの効果・効能
*心*
~心を鎮めて、安眠に導く~
カモミールジャーマンには鎮静作用があると言われており、不安や緊張・怒り・恐怖などの感情を鎮めて心を穏やかにし、たまったストレスを開放して安定した精神状態に導く効果が期待できます。ぐっすりと眠りたい時にもおすすめの精油です。単品で使いにくい場合には同じリラックス・鎮静系のラベンダーなどのフローラル系・ベルガモットなどの柑橘系とブレンドすると柔らかい香りになります。
*身体*
~胃腸の症状や女性特有の悩みに~
カモミールジャーマンには胃の粘膜を保護して胃壁を修復する作用や消化促進・鎮痛作用があると言われているので、胃痛腹痛、消化不良やそれに伴う下痢の改善に役立ちます。通経作用があるとも言われており、月経痛や月経不順の症状緩和など女性特有の悩みにも効果が期待できます。
*美容*
~肌の痒みや炎症を鎮める効果~
カモミールジャーマンの精油には抗炎症作用・抗アレルギー作用があると言われているので、湿疹や皮膚炎などの痒み・炎症を鎮めて肌荒れを改善し、肌の再生を促す効果が期待できます。明るい髪色を輝かせて美しくする働きがあるとも言われており、長年シャンプーの成分としても愛用されている精油です。
カモミールジャーマン使用の際の注意事項
☑キク科・ブタクサアレルギーの人は、使用前に必ずパッチテストを行いましょう。
☑妊娠初期の使用は控えましょう。妊娠中期・後期に使用する際は体調に十分注意して下さい。
☑濃い青色の精油なので、服につかないように気を付けて下さい。
カモミールジャーマンとブレンドするのにオススメの精油
・柑橘系
グレープフルーツ、ベルガモット、メリッサ、レモン
・フローラル系
イランイランカモミールローマン、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、ローズ
・樹木、樹脂、オリエンタル系
パチュリー、ベンゾイン
・ハーブ、スパイス系
クラリセージ、マージョラム